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IDP について

ページ作成: 2005年12月1日 最終更新: 2008年8月18日

「 国際敦煌プロジェクトはデジタルコラボレーションの可能性を見事に引き出しているプロジェクトです。このプロジェクトは小学生から大学院の研究者まで、あらゆるレベルの利用者に対して情報提供を行っています。さらに、共同プロジェクトの可能性を広げ、異文化に触れる機会を享受し、様々なコンテンツを持ったウェブサイトを公開しています。」
(The Journal of Web Librarianship, 1.1 (November 2007): 121-22.)

敦煌 莫高窟第16窟

背景

20世紀初頭の探検家や考古学者達によって、砂漠の砂に覆われていた古代都市遺跡から彫刻、壁画、写本等が発見されるまでは、このような古代の遺産についてはほとんど知られていませんでした。特に重要な発見の一つに、中国西域のゴビ砂漠の淵にあるオアシス都市である敦煌の近くで発見された蔵経洞があります。この窟は1000年頃に封印され、1900年になって再び発見されました。この窟からは、4万点に上る紙や絹の写本、絵画、印刷された古文書が発見されました。この他のシルクロードの古代遺跡からも、数万点を超える遺物が発掘されました。これら発掘資料は、偉大な交易路であるシルクロードの紀元前100年から西暦1400年までの歴史を物語っています。しかし、これらの資料の多くが1900年代の初頭に世界中に分散してしまい、資料の閲覧が困難になってしまいました。

沿革

大英図書館貴重物保管室中の巻子本

20世紀の混乱が資料の保存修復と目録作成を遅らせ、結果的に資料閲覧を困難にしました。1993年に、この保存修復と資料閲覧の問題について議論するための会議が開かれました。そして1994年には、国際敦煌プロジェクト(IDP)が、外部基金によって、資料を保管する各国の機関の要請により設立されました。この問題を解決するため、高度なデジタル写真技術、保存修復技術者による国際協調、資料の保存修復、目録作成、誰もが資料を閲覧できるウェブテクノロジーの進歩を通して分散した遺物の再統合が可能となり、これらの作業を各国共同で行っています。

IDPの本部が大英図書館に設置され、IDPのセンターが中国, ロシア, 日本 そして ドイツに設置されています (下記参照)。IDPニュースレターが2004年に創刊しました。IDPは規模の大きな基金の援助を受け続けています。

IDPは設立当初から資料の保存修復と目録作成に重点を置いており、この両方が主要な活動として現在も継続されています。この数年後、その活動内容にデジタル化、教育および研究が追加されました。1997年には、資料のコレクションをインターネット上に蓄積していくために、写本のデジタル化を開始しました。このウェブサイトが1998年に公開され、写本やその他の資料の高品質画像、目録、内容情報を管理するIDPデータベースに自由にアクセスできるようになりました。このように、シルクロードの資料が学術関係者や一般の利用者にとって利用しやすいものになっています。

IDPの設立当初から10年間の歴史がIDPニュース24に掲載されています。IDP 沿革でも主な活動が掲載されています。

業績

協力メンバー

以下の団体が創設メンバーまたは協力機関としてIDPの仕事に関わっています。

IDP センター

IDP ロンドン

大英図書館, セントパンクラス, ロンドン

1994年、大英図書館にIDP ロンドンがIDPの本部として設立されました。このセンターはIDPデータベースとウェブサイトを管理し、基金の調達を行っています。また、大英図書館所蔵の中央アジアコレクションの写本に対して、大英図書館の保存修復技術者や学芸員、そして世界中の研究者とも連携し、保存修復、目録作成、デジタル化、及び、研究を行っています。このセンターは、大判カメラに最新のデジタルカメラバックを搭載した機器を使ったデジタル化スタジオを完備し、保存修復、目録作成、研究、教育に関する専門スタッフも在籍しています。これらは大きな外部基金によって運営されています。

また、自身のIDPウェブサイトを持たない他の協力機関(例えば、大英博物館プリンストン大学)の画像やメタデータもIDPロンドンが提供しています。

IDP 北京

Vic Swiftが中国国家図書館のスタッフをトレーニングしているところ, 2003年1月

IDP 北京は2001年に中国国家図書館(NLC)に設立され、NLCの保存修復技術者や学芸員、中国の研究者と連携して中国の中央アジアコレクションの保存修復、目録作成、デジタル化を行っています。このセンターは貴重書と写本部門の一部門です。ここには、研究および入力スタッフが在籍し、デジタル化スタジオが設置されています。また、中国語のウェブサイトの管理も行っています。

敦煌研究院でのトレーニング

IDP 敦煌

2007年に、IDP 敦煌が敦煌研究院(DHA)に設立され、DHA及び甘粛省のその他の機関のスタッフと連携し、DHAで敦煌写本の目録作成、デジタル化を行っています。ここには、研究および入力スタッフが在籍し、デジタル化スタジオが設置されています。また、IDP教育活動も実施されています。

IDP サンクトペテルブルク

IDP サンクトペテルブルクは2004年にロシア科学アカデミー サンクトペテルブルク支局 東洋学研究所(IOS)に設立され、IOSの保存修復技術者、学芸員、そしてロシアの研究者と連携してサンクトペテルブルクの中央アジアコレクションの保存修復、目録作成、そしてデジタル化を行っています。ここには、研究および入力スタッフが在籍し、デジタル化スタジオが設置されています。ロシア語のウェブサイトの管理も行っています。

第3回IDP保存修復会議の参加者 1998年5月 ベルリン

IDP 京都

IDP 京都 は2004年に京都の龍谷大学に設立され、大学の保存修復技術者、学芸員、日本の研究者と連携をとりながら日本の中央アジアコレクションの保存修復、目録作成、そしてデジタル化を行っています。ここには、研究および入力スタッフが在籍し、デジタル化スタジオが設置されています。日本語のウェブサイトの管理も行っています。

IDP ベルリン

IDP ベルリンは2005年にベルリンブランデブルグ人文科学アカデミー州立図書館に設立され、各機関の保存修復技術者、学芸員、ドイツの研究者と連携をとりながらベルリンの中央アジアコレクションの保存修復、目録作成、そしてデジタル化を行っています。ここには研究および入力スタッフが在籍しています。ドイツ語のウェブサイトの管理も行っています。

将来への展望

IDPは今後も、保存修復、目録作成、デジタル化そして写本や遺物の研究を中心的な活動として継続し、これらの成果を用いて、世界中に中央アジアの歴史や文化を広める活動を行います。2015年までには、目録を作成し、デジタル化を行い、利用者の誰もがコレクションの90%をオンラインで自由に利用できることを目指しています。さらに、中国、インド、フランス、韓国および米国にセンターを設立することを望んでいます。また、この貴重な資料を世界中の生徒や研究者に提供するために、より進んだ教育と奉仕活動を計画しています。

IDPは外部からの大きな援助を受け、皆様の支援を受けてプロジェクトを遂行しています。これらの目的を遂行するために支援して下されば幸いです。私達の最新情報を得るためにIDPニュースレター購読することができます。

連絡先

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